207、加速不良、P2279

かまってちゃん207 GT。12年落ちクルマ。

 

昨日は2, 3, 4速あたりでアクセルをべた踏みしたとき、車が小刻みに段付き、息継ぎするような振動が発生、その後エンジンチェックランプが点滅開始・・・常時点灯となった。

 

以降はフェールセーフモードとなり加速がかったるく軽自動車以下の加速力。ボンネット内のファンが回りだし、エンジン切ってもファンがしばらく動き続ける。ダイアグ確認するとP2279、インテーク関連がリークしているという。

 

ボンネットを開けてよぉーくエンジンルームを見ると、エンジン(シリンダ)カバーに茶色い液体の飛散があった。ボンネットあけたままエンジンをかけると、どこからか僅かにシューっと空気が漏れる or 吸うような音が聞こえる。

f:id:fleurdulapin:20220221124618j:plain

くまなく見るとエンジンカバーのネジ穴に僅かな亀裂がある。そこから加速時にオイル・・・ブローバイガスがプシュッと飛散する模様。アイドリングしているときは、エンジンカバー内が負圧になり、割れ目から外気を吸うためシューっと音がしている。割れ目に指をあてると指が吸い込まれる感覚。

 

割れた原因はわかっていて、自己点検したときプラグホールがオイルに浸かっていた(放置するとリークが発生してイグニッションコイルの寿命を縮める)ため、エンジンカバーを取り外して、パッキン交換とガスケット塗布したのだけど、下図の位置をネジ締めしたときにパキッとプラスチックが割れる音がしたからorz 余談だが、このネジ穴はすべて円形の補強金属ストローが付く。ふるーるのカバーはココだけ金属部品が欠落、それに気づかずに適正トルク(15Nm)で締めたのでプラが割れた。

f:id:fleurdulapin:20220221060318p:plain

シルバーの淵が補強用金属部品。エンジンカバーを取り付けする際は、この金属輪っかがあることを確認しよう。

 

加速したりするとエンジン内が正圧になり、この割れた隙間から茶色いブローバイガス or エンジンオイルが飛び散る。この破損した隙間によりエンジンカバー内の負圧と正圧制御が狂いブローバイガスを意図通り吸気(インテーク)側に送り出せない、または、この隙間から空気を吸ってしまうのでP2279のインテーク関連エラーになるのだろう(ブローバイはインテークパイプを通じて再び燃焼室に送られるから)。未確認だがオイルのフィラーキャップを閉め忘れると同じ症状が発生すると思われる。

 

エンジンカバー交換するとPSA純正品は3万円近くする。サードパーティだと安い中華製のパチもんで4000円~試すには勇気がいる(笑) 信頼できる海外のパーツメーカーからだと輸送費込みで15000円といったところ。まあ、、、新品交換するまでもないっか。

 

パーツクリーナで穴の周囲を丁寧に脱脂。ワコーズのガスケットメイクを隙間に塗り込み、爪楊枝で割れ目までしっかり埋める。3時間乾燥後にガスケットメイクを重ね塗り。

 

んで、再発しないようにさらに強固にするため・・・

f:id:fleurdulapin:20220221124835j:plain

この100均一で買った適当な化粧小物のフタを使い・・・下のようにかぶせて・・・

f:id:fleurdulapin:20220221124853j:plain

↑ フタを押し込んで・・・ネジの上にのせる。単純に接着剤でまるっと埋めちゃうと後でネジを掘り出すのに苦労するので、ネジにフタを被せて接着剤が付かないようにしておこう作戦。

 

再びガスケットメイクで周囲固め。

f:id:fleurdulapin:20220221124954j:plain

ガスケットが固まったら、この上から、黒のシリコーンシーラントを流して、平らにして見栄え良くする。

f:id:fleurdulapin:20220226135824j:plain

こんな感じ。

 

こうするとエンジンルームを開けてもDIY感漂う修理臭が減るし、悲壮感がない(笑) これを掘り返して修理するショップやディーラーは嫌だろう。100kmほど走行して、エラー再発がなく、またオイルの飛び散りもないことを確認済み。

 

同じN14エンジンのMINI、R56, R57, R58あたりも同じだと思う。P2279が出たら、エアーか、ブローバイ経路に亀裂とか、配管ゆるみとかを疑ってみるといい。