207エンジンカバーのガスケット(パッキン)交換

プジョー207GT、6MT(A75F04)。エンジンヘッドカバー周囲からのオイル漏れが中古購入時からあります。下の写真はオイル滲みの跡です。

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このカバー周りを指でなでると、エンジンオイルが付着する。

 

走行距離14万キロだし、パッキン(ガスケット)劣化によるオイル漏れが207、s同型エンジンの308、R56、R57のミニクーパーであるので、DIY交換してみよう。

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純正品ではなく、サードパーティー製。送料込みで5000円程度。

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純正品番だと、以下に相当します。

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ゴムハンマー代わり。

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ヘッドカバー外すときにコンコンたたくのに使用。金属トンカチにぐるぐる絶縁テープを何重にも巻きました。

 

まずポイントですが、ヘッドカバーにはゴムホースが2か所(下の囲い込み場所)と、青矢印のエアインテークを外さねばなりません。エンジン左側にはコネクターが1個繋がっています(後述)。

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マイナスドライバーで鉄製のゴムホース締め器具をゆるめて、写真の通り邪魔なものを取り外します。

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イグニッションコイルにつながる配線カバーを外します。フロントに引く感じで取り外せます。

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エアインテークも外す必要があるので、鉄製のゴムホース締め器具を前後の2つを緩めます。た。

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後ろ(エアエレメント)側はマイナスドライバーが入らないので、レンチで代用、8mmだったかな。

 

エアインテークのプラスチックを止めているのはネジ2か所。一か所が難儀する場所にあり、オイルレベルゲージの奥に隠れています。下の写真箇所です。

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角度が付けられるジョイント器具などを使って回したほうが早かった。。。バンパー外してやればなんてことはないのかもだけど、バンパー外したくなかった(外したことがない)ので。

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上下のホースを抜けば、エアインテークもこの通り外れます。

 

プジョー207だと、作業のヤマ場はココ。

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このエンジンに付いている金具が、左上のエンジンカバーのネジ回しの邪魔です。この金具はエアインテーク上に付いていたゴムホースの下を覗くと、エンジン本体にネジ止めされています。ネジ頭は六角レンチになっているので、L字の六角レンチを使ってチョビチョビ回して緩めます。金具に付いているホース類は外さくなて大丈夫。下の写真参照。

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ゆるめると、邪魔な金具を左にグイッと動かせ、ヘッドカバーのネジ回しができるようになります。

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イグニッションコイルにつながっている配線も取り外します。

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4つ取りました。イグニッションコイルも引っこ抜きます。

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エンジンカバーに接続されているホース2箇所、クリップ数か所、コネクター1箇所を外します。

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↓ これはクリップでした。

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エンジンカバー左上にある↓ゴムホースを抜きます

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。根元にプラスチックの丸い輪があり、そのギザギザの部分をグッと人差し指と親指で挟んで引っ張ると抜けます。

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エンジン右側も同様にゴムホースを抜きます。

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ゴムホース2、コネクター1、各種クリップ、イグニッションコイルはエンジンカバーに付いていませんね? では、ヘッドカバーを固定しているネジ10mmを全て外していきます。ネジは10数か所あります。締めるときはトルクレンチを使うべきですが、自分は持っていないので手回し。締まっているアタリ感覚を覚えておきます。

 

イグニッションコイルのGNDを取っているこのネジも外します。

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ヘッドカバーのネジを全て外したら、ヘッドカバーをゴムハンマーでコンコンたたき、カバーをグラグラ揺するとカバーが取れます。

 

おおーっ、なんか自動車整備してるぞーって感じですね。なかなか、ここまでDIYでやる人はなかなかいないでしょ、相当の車好きだよ? オイル交換がマメにされていたから綺麗です。スラッジも少ないように思います。

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ヘッドカバーを取ると、オイルが漏れている箇所がわかります。ここと・・・

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ココと・・・ここはプラグの近くなのでこのオイルがプラグに落っこちると不完全燃焼&トラブルになることもあるんだとか。

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液体ガスケットがあったエンジンカバー右下からも漏れていそう。

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漏れがヒドイのは右上のココでした。

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うちの場合は、4か所から漏れの疑いがあったわけです。

 

割り箸と爪楊枝を使いながら、矢印にある古いガスケット残骸を引っぺがします。

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カーマとかで売っている安いパーツクリーナーで脱脂して綺麗にします。ゴムパッキンの当たるところだけを脱脂です。ふるーるはティッシュペーパーを使っていますが、ティッシュゴミが結構落ちますのでおススメしません。

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↑ ガスケット剥いで脱脂かけたあと。

 

エンジンカバーのゴムを交換していきます。

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古いゴムはそれほど硬直してなくて、意外にイケてるじゃんと思ったけど、交換。納車前にタイミングチェーン交換してもらったので、そのついでに交換してくれていたのかも。

 

パッキンは逆挿しできないようになっているので、つけるのは迷わないと思います。

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スパークプラグのとこです。ここも逆刺しできないようスリットが入っています。

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液体ガスケットを、カーブのあるところ4か所に塗布します。うちが使ったのは、ホルツのやつで

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赤色タイプのものです。4分ぐらいで表面硬化し始めますので、さっさっと指で塗り塗りしました。

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こんな感じです。

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ガスケットを塗ってから、4分ぐらい経過したら、最後、エンジン内部にゴミやネジが落ちていないか確認します。エンジンカバーを取り付けて、対角線締めを意識しつつ、覚えているトルクの感覚で締めます。あとは、外していたゴムホースと、コネクタ、ピン留めを復活させます。

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プジョー207GTの場合、ここの部品には何も接続なし。

 

接続の最終確認、ネジ締めの確認をしたら、ガスケットがある程度硬化するまで数時間待ち。硬化するまでには約一日かかるようなので、翌日車を動かしてみて、ヘッドカバーからの漏れなしをチェックして終了です。

 

プジョーの場合はここまで記事紹介しているサイトがないので4時間以上かかった。同型エンジンのミニクーパーSは、エアインテークの邪魔がないのでもっと簡単にガスケット交換ができるよう。工場に依頼するとコミコミで4万円とのことだったので、だったら自分でやろうかと(笑)

 

エンジンカバーとは別に、良く漏れる事例として、オイルフィルターハウジングにも同様にパッキン(シール)があり、同時交換しておくのが良いのだけど。コッチはいろいろと外すもの(フロントパネル、キャタライザー、遮熱版などなど)が多くて難易度が上がるので見送り。今回の修理以降でもオイルが漏れるようなら、オイルフィルターハウジングか、オイルパンあたりが怪しい。