プジョー207GT、走行15万キロ。オルタネータとファンベルト交換をしました。ともに故障したわけではなく、20万キロ達成するための予備交換です。10万キロを超えたあたりから、ウォーターポンプやオルタネータの故障が目立ってきます。特にオルタは、電気を生むブラシが走行とともに削れて必ず死ぬ消耗品のためメンテが必要になってきます。
ファンベルトは、以下の品番。国内でも容易に手に入ります。
11287566789
11287571377
038903137G
5750RG
1606349580
オルタネータは以下の品番が該当します。微妙に形状やデザインが異なりますが、互換があります。
12317576513
12317576514
7576513
7576514
TG12C061
TG12C120
5702J0
自分はebayで海外からリビルト品を取り寄せ。送料込みで142ユーロ、1ユーロ125円で18000円弱。
作業に必要な工具は30mmのスパナです。
デカい特殊サイズなので、普通の工具セットでは見かけず。購入はアマゾン(笑) 送料込みで1000円ちょいと安いですね・・・ホームセンターよりも断然安い。
感電防止に必ずバッテリを外します。というのも、オルタにはバッテリの+端子が繋がっているため、プラス端子をボディーに接触させると非常に危険、最悪電装品らが死亡します。
例によって、タイヤハウスとフロントバンパーを外して、ラジエータASSYを引き抜く必要があります。オイル漏れ修理のときと同じやね。
ここに32ミリスパナをかまして、えいっと下げると・・・このテンショナーが上にあがってベルトが弛みます。
↓あげる前。
↓あげた後。親切なことにピンで引っ掛けて、テンショナーを上げたままにしておけます。
オルタ固定しているのが星形の特殊ネジなのでびっくりするけど、おススメしませんが普通の六角レンチで外せます。ちなみに、ベルト交換だけするときはオルタを外す必要なしです。
このテンショナーを取り外します。引き抜くだけ。
変わったフリクションローラー(伝達プーリー)がありますが、横に出ているポッチをアタリまで引っ張りながら・・・
ローラーを左右に揺らすとファンベルトを外せる隙間ができます。よって、このローラーは外さなくてOKです。
↑このように手でローラーを掴んで左右に振ると5mm程度の隙間が生まれるので、そこからベルトを抜きます。
古いベルトはところどころ割れていました。
この太い配線と、
オルタとつながっているコネクタ1個を外します。そして、先の星形ネジを3つ外して、オルタを手前に抜くだけです。
新旧比較、左が新。新とは言っても、欧州から取り寄せたリビルト品。新品オルタの約1/3の価格。オルタネータは新品ではなくリビルト品を使う人(業者)も相当います。基本、ブラシなどの消耗品交換するだけで安く再生できるから。時間があれば、オルタ再生にも手を出してみたい・・・
↓外した後のエンジンブロックの様子。下の物体はエアコンのコンプレッサーです。
旧オルタから、錆止め用のプラスチックカバーを移植。
新オルタを取り付けて・・・新しいファンベルトをはめ込んでから・・・コネクタ類を元通りに取り付け。
装着後イメージ。
テンションかかったまま(ピンはめたまま)のテンショナー部品を取り付けます。テンショナーのピンを外して、ベルトにテンションかけて終了。この車種はベルトの張り調整をやる必要がありません。
バッテリ接続してエンジンかけてみて2000rpm保持させます。エンジンかける前は12Vチョイの電圧だったのが、14V付近まで電圧が上がってくればオルタで発電しているので正常です。
ベルトとオルタネータ交換はさほど難易度高くないものの、プジョーはラジエータASSYを外すのが最大のネックです・・・ふるーるは丸1日かかっています。ベルトは3000円くらい、オルタは18000円くらい。時間とやる気さえあれば2万円ちょいで予備交換できます。プジョー(207, 308)、シトロエン、MINI(R56, R57, R58)共通のプリンスエンジンらは同手順で交換できると思います。