フォレスター、右ドアミラー修理

【ドアミラー修理、SH5、フォレスターXT】
難易度:★★★☆☆、暖かい場所で作業しましょう。
時 間:一番労力のかかるギア交換で5時間程度
費 用:ギア交換で2000円弱。中古モータASSY交換で~10000円、ドアミラー丸ごと中古交換なら~20000円

 

フォレスター、SH5。車登録から10年以上経過し故障やトラブルも増えてきた。

右ドアミラーが電動格納開閉ができなくなる。開閉の途中でとまったり、うぃんうぃんとずーっとドアミラーのモータが空回り開閉ができなくなった。

 

だいたいが、ミラーを駆動するモーター内、48歯のギアが故障する事例が多いらしい。ギア交換はシンドイので下写真のドアミラーモータ丸ごと交換したい場合、FA48-1の右で探すこと(日本車の場合は運転席が右にあたる)。当方はFA-48-2のマツダ向けのものを使ったが、モータ接続する2端子のカプラー形状が異なるのでカプラーを加工する技術が必要になる。自分はこのマツダ側のASSYを開封してOldのSH5用の基盤を移植している。

モータは左右でパーツが違うので注意!

 

運転席のドアパネル、2か所に隠しネジがある。

ノブと・・・

集中ドアロックがあるところ。

オレンジの内装剥がしを突っ込み・・・左から開口していく。

↓ すると、内装ネジが2つあるので、これも外す。

外したところで、あとはドアのパネルの隙間に、内装剥がしを差し込み、バコッパコッとピン止めから外していくだけ。

ドアパネルを金属ドアから外す(各種配線は付けたままでよく内装パネルと鉄ドアが数センチさえ離れればOK)と、スピーカーも緩んで取れる。内装パネルは一度上に持ち上げてから外すのがコツ。

↓ ドアミラーは3つの8mmネジで固定されている。プラスドライバーではなくソケットレンチを使おう。〇印のミラーの配線は外してドアミラーを車体から外す。ドアミラーのコネクタは四角の穴に通る仕様だ。

外したミラーは自宅に持ち帰り、暖かい場所で作業する。というのも、寒いとプラスチックが割れやすいから。事前にドライヤーで軽く温めて作業するといい。

 

↓ ミラーを外す。ミラーを割らないように。下に指を差し込んで、ミラーを固定している3か所付近に力を込めるのがコツ。ミラーの端を持ち上げると割れるリスクあり。

ヒーター付きミラーになっているので、紫の配線がミラーに入る。極性があるかもしれないので、一応配線は目印を付けておきましょう。

 

↓ 塗装部分のプラスチックカバーを外すときは、太いL刃の折ったものを・・・

↓ 6か所のツメにペンチで挟んで突き立てていく。

↓ 隙間から歯ブラシ等で押しこめば・・・塗装プラスチックが外れるとっかかりとなる。

↓ 下側のツメは、慎重に抜くしかない。温かい場所で。

すると、配線にアクセスできる。

ミラー位置調整のコネクタである、黒2本、茶色、水色の4線はモータ内部を通っていて、外すのに邪魔なのでニッパーで切断する(あとで半田付けして戻す)。

 

↓ ドアミラー下部に化粧パネルがあり、ネジが3つ隠れているので外す。

↓ モータに繋がっている配線を、ひっかきを押しながら抜く。

配線すべてをモータ穴から抜いてしまおう。

 

↓ すると、下図の部品だけが残り、配線も取り外せて圧倒的に作業しやすくなる。矢印2か所にネジがある。見えるネジは外す。

↓ 見えない下側のネジは、黒いプラスチックパネルに隠れているので、目で見える二か所の切り欠きにマイナスドライバーを入れて・・・ゆっくり開く。

するとネジにアクセスできる。このフタはニョーンと曲げるだけでネジアクセスできるので、完全に外す必要がない。プラスチック破損リスク避けるために全部、外さなくてよい。

 

↓ この2か所ネジを外す。

すると、モータ部位だけが外せる。

モータASSYの内部パーツを良品に交換したNew品に付け替える。

 

↓ 配線をモータ内に通すことをお忘れなく。

切断した配線を半田付けしてショートしないように保護、すべての配線を元通りにする。

 

車に取り付けて動作確認する。何回か開閉を繰り返すことで止まる位置を覚えるようなので、何度か開閉ボタンを押し、途中で止まるようならすこし手で補助して開閉のストップ位置まで軽く力添えしてあげる。

 

【オマケ】

今回の問題箇所のモータ部位。

↓ ツメ5か所とまっている。4か所は厚紙を挟んでテープで固定しつつ・・・

最後に側面のツメを押し上げて、カポンとあける。

 

すると白いグリスのなかに複数のギアが噛んでるのが見える。

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動かすメカニズムはこれ。

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48歯のプラスチック製のギアにクラックがあり空回りするのが原因。

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中国AliExpressから48歯、20mmの互換ギアが1500円くらいで売っている。あえて頑丈な金属製を選ぼう。良く壊れて需要があるからこそ、こういうパーツが出回っているのだろう。

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互換は問題なし、若干サビているのが中華クオリティ(笑)

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金属製の互換ギアに付け替えたら、内部をシリコングリースたっぷりで埋めて・・・元通りに組付け直す。ただ、ときおりモータ駆動の基盤が死亡している、モータ本体が逝くこともあるので、ギアだけが故障原因と思いこまないこと。

 

ヤフオクなどでは中古のドアミラーASSYが~2万円ほどで売られているので塗装が合えば、ミラーごと交換してしまえば楽です。ここまで分解する必要もない。