マンション、窓枠付近での結露とカビ発生

新築から10年ほど経過したときに壁紙が一部グレーに変色し始めた、黒カビやね。。。白のラッカースプレー塗布で誤魔化してきた。

 

新築より20年となった今年の年末大掃除。とうとう壁紙が膨らみ浮き始めカパカパに。カビが室内に胞子をまき散らしてるよなあorz めくってみると・・・

カビまみれwww

 

かびている場所の石膏ボードを削るとせっこうにも黒い染みが現る。石膏ボード内部もかなりカビの根が張っているのだろう。このボードも交換だ。

うちのマンションは、発泡ウレタンにGLボンドを盛って石膏ボード貼るという安価で手軽な「GL工法」と判明。GL工法は結露とカビの発生事例がたくさんヒット(特にコンクリの集合住宅において)。結露させないためにも発砲ウレタン厚は2cm以上を推奨なのに、ここは1cmにも満たないぞ? 手抜き工事ってやつかorz 

 

↓ はがした石膏ボードの上にあるのが窓枠。この窓枠はアルミなので冬になるとアルミとガラスは一晩でびちょびちょに結露する。

ウチの場合は、GLボンド自体が結露するのに加えて、

アルミの窓枠の上で結露した水滴がポタポタと落ち、木枠をびしゃびしゃにする

木枠の隙間から、水が壁内部に浸入する

壁内に侵入した水がGLボンドを湿らせ、そして石膏ボードも濡らす

壁内の空気はよどみシケてカビ発生、壁紙の糊を栄養源としてカビ発生。黒カビで壁紙が変色してくる。

↑ 木枠の両端が黒くなり傷んでいる。ここから水を吸い込こんでるワケ。

 

↓ 見ての通り、黒いは全てカビであるorz 左上のGLボンドはカビがひどく、ぽろっと剥がれ落ちる。カビはGLボンドの接着すら侵してダメにする。

↓ 木枠の左。写真でもわかるように木枠は濡れている。水の流れに沿ってカビも下に続く。

↓ 窓枠の右も黒カビまみれ。木も腐り始めである。

とりあえずカビキラー。築20年以上の持ち家だから木を痛めようが、どーでもいい(笑)。憎きカビを撲滅してやる!!!

カビキラーと燃料用メタノールをぶっかけまくり、見た目カビは落ちてきた。あとは、ヒートガンが届いたら500℃にもなる高温風でカビ菌の完全死滅と乾燥させ、掃除機でカビの栄養となるホコリ除去。DIY作業に入っていく。

 

再発させないためにも、木枠からの水漏れストップ案を検討中。建築業者も今までのノウハウや技術をもってすればカビ対策できるはずだ。日本はコストダウンだ、手間だからと、手を抜くようになった。GL工法が下火になっているのもこの結露&カビ問題があるからでは? これからコンクリ住宅建てる方、業者がGL工法するならウレタン厚を20mm以上必ず取らせる、図面を確認し、現物で測定させ、残し、ともにチェックすることだ。そういう業者を選ぶ目も施主に必要になっている。

 

本事例では、20年も前の物件だからして窓枠にアルミ使わずに樹脂フレームにしろ! とまでは言わないが(笑) せめて、木枠の隙間をシーラントで密着接着して壁内に水侵入しないだとか、結露する前提で水が抜ける動線は考えてほしい。単に電ノコで木枠カットしてハメコミした小学生でもできる工作レベルだ。

 

コストダウン、面倒だからと発泡ウレタンけちりやがって(# ゚Д゚) ウレタンの厚みがあれば石膏ボードとの気温差が抑えられ結露しにくい。

 

年末掃除だけのつもりが、とんだDIYリフォーム事案になってしまった。。。