207GT、アイドリング不調、吹けあがらないことが多々あり

207GT(ABA-A75F04)、新車から11年選手のプリンスエンジン。

 

アイドリングが不安定でブルッ、ブルッと時折振動しながらエンストしそう・・・時折エンストしてしまう。いわゆるハンチングか。発生頻度はエンジンかけるときの半分くらい。

 

スマホでダイアグ拾ってみると、B2AAA、P0109、P0171、P0235らのPENDING FAULT=故障までいかない軽度な故障 が記録されている。エンジン警告灯が点くときもあるし、点かない時もある。

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O2センサーの1×1(触媒通過前)、1×2(触媒通過後)の電圧波形を見てみると・・・エンジンかけても、前後のセンサーが中間電位の0.5Vあたりでフラットだったり、0Vでフラットだったり。また、だらぁーっとしたなだらかな山で、急にガクッと落ちたりと波形の一貫性もない。

 

アクセルを踏み込んだ時、アイドリングしているときなど、触媒前側センサーが山谷山谷・・・が繰り返す。触媒後は、触媒の働き(以下の化学式)により、排ガス内の酸素が消費されるので

 2CO + O2 → 2CO2
 4HC + 5O2 → 2H2O + 4CO2

山が平たんになる。

 

これで触媒が生きているか判断する。触媒後が触媒前と同じような電圧波形になると触媒が機能していないと判断する。よって、正常時は以下のような電圧波形になる

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ウチの207場合、エンジンを3000rpmまで吹かしても、アイドリング時も、不調に入ると上記波形にはならない。1x1側に山谷・・・が出てこないのだ。

 

さて、
燃料リーンが出ていて、吹け上りが悪い、アイドリング不調となると、①燃料インジェクターの詰まり、②高圧燃料ポンプの不調、③低圧のガソリン吸い上げポンプの不調、④空気通路の配管破損・ゆるみによるエア吸い、⑤エアフィルターの穴あき、⑥O2センサー異常、⑦触媒異常・・・などがあり得る。発生頻度が5割なので、①②③は低い。エンジンをかけた状態で、エアフィルターからターボ、エアインテークまでエンジンに入っていくまでの要所要所をパーツクリーナーで吹いてみるがエンジン回転数が落ちなかった(配管破損でエア吸いがあると、パーツクリーナー成分がそこから吸われて回転数が落ちる)ので④はない。⑤は現物確認して汚れや欠損はない。そもそも触媒前センサーが山谷が出ないことがあるのだから⑥が濃厚だろう。走行が15万キロ超えて奇麗な山谷が出ないなら、触媒前1×1センサーの故障かもね。

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品番、0258010081。ミニ、シトロエンプジョーのプリンスエンジンら使えるもの。

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送料込みで1.1万円。楽天の「パーツのパルカ」で購入。

 

以前、中国製の2000円O2センサーが1週間程度ですぐダメになったので、安心ブランドのBoschをチョイス。しばらくはこれで様子見だ。