富士山へ

8/5, 8/6は富士山。

 

子供たちから「眺望良くなくても登りたい」。その言葉に押されて、金曜日の23時に名古屋発。富士山が近くなってから天気みて考えよう、悪天候なら大洗に行こうみたいなノリで出発です。今回も行き当たりばったり(笑)

 

新東名の清水PAで眠気を感じて3時間弱寝てしまい起きたのは4時過ぎ。そしてそのまま西に走り出すと、うっすら富士山のシルエットが見えた。これは行くしかない!!! 登山口において御殿場ルートを選択したのは、マイカーで行けること、そして、何より、時間をかけて登ることで高山病にかかるリスクが少ないことを重視。3人いると誰かが高山病になる可能性が高い。

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とてもよい天気。朝6時すぎの駐車場は一杯ですが、なんとか駐めました。確実に駐めるなら深夜入りするのが良いのでしょうね。ここ、以前、友達とトレイルランしました。

 

朝6時。鳥居前で、おっちゃんが富士山保全協力金(1000円/1人)を呼びかけていたので、(子供の手前もあり)お支払い。登頂祈願も兼ねてです。そしたら、おっちゃん「写真とりましょうか?」と、気持ち良く送り出してくれました。支払わずに通り過ぎていく人もいたので、あくまで任意なのでしょう。

 

1450mからスタートです。ここの駐車場は5合と記載があるけど昔で言う2合なんだって。山頂まで高度差で2300m、歩く距離は10km以上・・・

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このときはスゴイ余裕がありましたwww

 

二ツ塚をみながら登ります。

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現役の水泳部である長男が、早く先行します。

 

途中、霧か雲か、白いモヤの中を進むことが大半に。やっぱ天気予報通りだったか。。。富士山は9時過ぎ始めると、霧や雲がかかりやすい、、、それは三つ峠のときに分かっていたはず、、、でも、やっぱりそうなりました。

 

ふるーる、違和感が登りはじめから2時間で始まりました。すぐに息が上がり、足が重たいぞ。スポーツ飲料を5リットル背負っているからか・・・

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時折雲がばあって晴れて視界が広がったりすることも。2000mを過ぎると、気温がほどよく落ちてくるので歩きやすいです。

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8割ぐらいが霧の中の進行、太陽光が照りつける時間が短かったのは良かった。

 

2500m付近からは足が上がらない。朝ご飯はしっかりと食べているし、アメやハイチュウなどの糖分を補給しつつ登っているのにです。となると、エネルギー補給の問題ではなく、筋肉の問題? 筋肉繊維の大半が切れた・・・そんな感覚です。さすがにドリンクを5キロ背負っているのが辛いので、子供たちに分配して持ってもらうことに。

 

宝永山より高くなったぞー 雲海が下にある・・・不思議な光景。

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ふるーる、歩いて標高2500m超えるのはおそらく、はじめてなので、テンションあがります。これまでの登山歴で一番高いのは車山とか大菩薩嶺の2000m級です。しかし、ここ富士山は力の入らない砂地で、力が吸い取られるよう。砂浜をダッシュするとスゴイ疲弊する、あんな感じです。ふるーるの、最初軽視していた違和感が不安にかわります。

 

ここらあたりから、子供2人のペースについて行けなくなり、2700m付近で酷く足をつって、登山道の脇で15分以上悶絶したことで、子供たちだけで7合目の山小屋まで先に行くことに。朦朧としながら6合目到着。自分はフラフラ。

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足は頻繁にこむら返り、しかも両足を複数部分で何度も。10分登っては悶絶し、10分登っては休憩し、10分登っては悶絶し・・・を繰り返します。気分はいたって普通なので、おそらく高山病ではないのでしょうが、足が全く思い通りに動きません。腰から下が自分のモノでないよう。

 

14時に山頂到達は無理やな。さらに、追い打ちをかけるかのように、雨が降り始めました。カッパを出して羽織るも、「あ、ザックカバー忘れてるwww」。しかし、冷たい雨じゃないのが救いで、ほてった体を適度にクールダウンしてくれる雨でした。御殿場ルートは人が少ないとはいえ、遅い私は後続者にどんどん抜かれる。自分より高齢のじいちゃん、ばあちゃん、女性にも抜かれていくじゃん。。。

 

子供たちから1時間も遅れて、7合4勺(標高3050m)のわらじ館に到着したのは14時過ぎ。つまりは登りはじめから8時間かかっています。本来はこの時間に山頂にいる見込みだったはずwww わらじ館から山頂までは3時間かかるとのこと。今のふるーるは、まったく行ける気がしない(苦笑)

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子供たちは登っても降りてもいいで半々といったところ。わらじ館で担々麺とうどんを食べて、それはそれは長い休憩をしました。トイレ利用は300円。

 

帰りは大砂走りのルートをズンズン降りていく下山専用ルート。降りる筋力はあるんだよなあ・・・ただ、ずーっと大砂走りなので飽きてきますが(笑) ゲーターを持って行きませんでしたので、砂が靴に入りまくり。でも、下りはやはり早いです・・・あんなに苦労して登ったのにと考えると余計に。外国人や駅伝関係者ががーっと走っていました。娘はズンズン降りる衝撃で「頭がガンガンする・・・」と。それだけ、大砂走りの距離は長いのだ。

 

結果、登頂断念。一番悔しがっていたのは山頂を夢見ていた子供たち。それが、まさか普段、登山しているふるーる自身によって断念とは・・・親の面目丸つぶれ(笑) でも、「また行きたい。御殿場ルート以外で」と言ってくれたのが唯一の救い。

 

登山後の温泉は、三つ峠グリーンセンター(笑) うれしいことに、まだヤマノススメ立て看板を置いてくれています。

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近所の子供会かなあ・・・BBQで賑わっていました。410円で浸かれる温泉・・・癒されます。つりまくった足をほぐしながら、ゆったりと浸かりました。

 

御殿場ルートは緩やかな傾斜をずっとジグザグに登る・・・簡単やん! とんでもない。登りだけ10キロあります。そして、その10キロに下りや平坦な箇所は一切なく、ずーっと登り。さらに、登山道が砂地で柔らかい。足をかけてもズッと沈み込み、踏んだ感触が乏しい砂丘を歩く感じ。御殿場ルートは子供たち抜きで、個人的にリベンジしたい(もちろん、山小屋利用前提で)。

 

【今回の敗因】

・飲料を4リットル背負った → 早くに子供に分担させるべき

車中泊と睡眠不足がたたった → 睡眠は大事

・山小屋予約をしなかった → 飛び込み可だろう

・涼しかったので水分と塩分補給しなかった → こむら返り

・足の筋力負荷軽減策ゼロでいった → 砂地を侮った

・登山前トレーニングをせず → なめていた、こむら返りした